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住宅ローンを見直そう

7月に入ってから、書店では、サブプライムローン問題を振り返る本、日本の住宅ローンについての本などが目立ってきました。日本のものも、従来の住宅ローンの解説や単なる活用法とは少し内容を異にしています。

多重債務の問題に関わってから、なぜ消費者金融ばかり問題にされ、住宅ローンは手付かずなのか焦れったい気持ちもありましたので、ようやくここに目が向けられるようになった、という感があります。

多重債務に陥るプロセスの中で、住宅ローンは大きな役割を果たしているからです。

マイホームを購入し、やがて子どもの教育費がかかり始める、生命保険が更新時期を向かえ保険料が跳ね上がる、ボーナスがカットされる・・・

こんな状況で、足りない分をカードローンで補うことを繰り返しているうちに、ついに借りて返す生活が難しくなり、債務整理へつながっていきます。

この道のりの中で、消費者金融のほかに、住宅ローンを貸した金融機関と、生命保険会社という金融機関が関わっています。

家計が苦しくなったとき、住宅ローンを借りている金融機関に、返済計画の見直しを相談したり、生命保険の見直しを相談するということすら思いつかない人は案外多いのです。また、相談しにいったとしても、金融機関が家計の見直しにまで踏み込んで親身に相談にのってくれるかどうかはわかりません。

そして足りない分は、今の支出の見直しでやりくりするのではなく、どこからか調達してこよう、と考え、借り入れを増やしてしまうのでしょう。

そうならないために、金融機関は顧客に対し、困ったときの相談窓口をもっと宣伝する義務があると思います。

もし、住宅ローンを抱えて家計が苦しくなった場合、次のことをチェックしてみるとよいでしょう。

①家計を徹底して見直したか

 ときには車を手放す、という思い切った行動も必要です。今、判断を誤るともっと大変な思いをしなければならなくなるかもしれません。

 あれも必要、これも必要、となかなか減らせずに多重債務に陥ってしまった方もいます。

②住宅ローンの返済計画の見直しを金融機関に相談したか

 返済期間を延ばして、毎回の返済額を減らすという方法もあります。また別の金融機関で借りかえることも考えられます。

③生命保険を見直したか

 付き合いで頼まれて入った保険はないですか?

 よくわからない特約が付いていませんか?

 保険金の必要保障額は、家族の成長や状況によって変化します。必要保障額を再計算してみましたか?

 担当の営業職員では気が引けるなら、お客様相談窓口に連絡してみましょう。そのとき、はっきり保険料が負担になっていることを告げましょう。

④教育費は、奨学金や国の教育ローンという選択肢は検討したか

 どうしても借りるなら、子ども自身が返していけることを前提に、奨学金や教育ローンを借りるという方法もあります。教育ローンは低利の国の教育ローンから検討してくのがよいでしょう。

 もちろん、返済計画はしっかり子どもと一緒に立てます。子どもが返していくなら、月々の返済額の上限は2万円程度かと思います。これは東京都内、大卒男子の初任給を念頭においた金額です。

 もし、返済計画に無理がありそうなら、教育計画そのものを見直す必要があります。

 なぜなら、若い夫婦の家計で、奨学金が重荷になっている事例があるからです。これが次の世代の、「多重債務の種」になりかねません。

⑤家計の状況を家族で共有していますか?

 じつは、これが最重要項目です。

 オレの甲斐性がないことを認めることはできない、

 とか、

 ワタシの家計管理の能力が足りないから・・・、

といったジェンダーバイアスによって、夫だけ、妻だけが問題を抱え込むと、家族に内緒の借金が増え、事態はより悪化することに・・・

今、住宅ローンを返済中の方で、固定金利選択型や住宅金融公庫の2段階金利で金利が上がる方は、今後の返済額に注意し、早めに家計を見直しておきましょう。

給与は上がらない、物価は上がる、そこに住宅ローンの返済額が増えたら、たちまち苦しくなる家計も、潜在的に相当数あるのではないでしょうか。

金融機関も今から相談窓口の体制を整えておいていただきたいと願います。

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